子育て世帯に!【安全性】重視の【電気ケトル】選び
電気ケトル、使っていますか?
必要な分だけお湯をサッと沸かせるし、セットさえしたら目を離しても OKなところが便利で、私的には手放せないアイテムです。
でも、子どもが生まれてからはいつも、電気ケトルってちょっと危ないな……という思いがありました。
電気ケトルで想定される火傷リスク
- 子どもが興味本位に熱い蒸気に触れる
- 誤ってケトルを倒して熱湯がかかる
子育て世帯、お年寄り世帯、猫などのペットがいるお家でも、こんな心配がありますよね。ちょうど我が家の電気ケトルが寿命を迎えたため、安全性を重視した電気ケトルに買い替えたので、ご紹介します。
買い替えにあたり譲れない機能
蒸気レス・省スチーム
我が家では、私が20代独身の頃に買ったティファールの電気ケトルをずっと使っていました。沸騰時に熱い蒸気が出る、スタンダードなタイプのものです。
我が家の電気ケトルは、簡単には子どもの手が届かない場所に置いてあります。でも、子どもの好奇心は大人の想像以上。届かないなら工夫してでも……なんてこともあり得ます。
ですから、まずは頭で危険性を理解してもらうよう努力しました。興味本位に蒸気に触れることがないよう、ある程度物心がついたころから「お風呂や温かい飲み物からのぼる湯気と違って、電気ケトルから出る湯気はとても熱くて危ない」と、何度も、口酸っぱく説明しました。
娘は2歳くらいの頃に、祖母が誤って自分の足に熱湯をかけて火傷を負った場面に出くわしたことがあるので、それなりに熱湯や火傷については「怖い」と認識してはいるようでした。それでも、蒸気レス・省スチームのケトルがあるなら、それに越したことはありません。買い替えるなら、蒸気レス・省スチーム設計。これは譲れない要素でした。
転倒湯漏れ防止機能
先述の火傷事故を目の当たりにしてから、熱湯の入ったものを誤って落としたり倒すことのリスクも強く意識するようになりました。
だって、子どもって、しょっちゅう牛乳こぼしませんか?
大人でさえ、たまには手を滑らせたり、倒したりします。牛乳だったら拭けば済む話ですが、「たまに」が許されないのが、熱湯です。最近の電気ケトルには、万が一のときにお湯がこぼれにくい転倒湯漏れ防止機能がついてるものがあると知り、これも買い替え時の譲れない要素となりました。
メーカー・商品選び
メーカー【タイガー魔法瓶】に決定
さて、とりあえず、譲れない機能として
- 蒸気レス・省スチーム
- 転倒湯漏れ防止機能
を条件にして探してみると、選択肢はそう多くなく、私の場合は、象印かタイガー魔法瓶の電気ケトルのニ択になりました。どちらも日本のメーカーですね。
今まで使っていた電気ケトルと違う点で、ちょっと面倒くさいな……と思ってしまったのは次の2点。
今までの電気ケトルとの違い
- 水を入れるときはフタを完全に外す必要あり
- 安全に給湯するための操作が必要
逆に言えば、簡単にフタが開けられて、ただ傾ければお湯が出るところが、今まで使っていたタイプの良いところでした。でも今回は、子どもにとって安全なものを選ぶのがメインテーマ。多少わずらわしい操作も、受け入れるしかありません。だったら、よりわずらわしくない方を選ぼうと考えました。
水を入れるためにフタを完全に外さなければならないのは、象印もタイガーも同じ。
違いは、給湯するための操作方法です。
象印:レバーを握りながらお湯をそそぐ
タイガー:ロック解除ボタンを押してからお湯をそそぐ
なんとなくですが、レバーを握りながらそそぐのは大変そう……一度ボタンを押せばOKな方が楽な気がする!と直感で、ボタン式のタイガー魔法瓶に決めました。
(選ばなかったレバー式ですが、レバーを握っている間だけお湯が出るのなら、誤って手から落としたときなどは、ボタンで解除するタイプより安全かもしれないですね。)
モデル【PCL-A100】に決定
タイガー魔法瓶の「わく子」(親しみやすい名前!)に決めた後は、モデルの絞り込み。はじめは、マットな金属ボディの質感、見た目がスタイリッシュなPCK-A080一択でした。こちらは【蒸気レス】です。
が、容量が0.8Lというのが微妙に気になる……。というのも、我が家はよく、1Lの麦茶を作るからです。容量マックスで沸かしても0.2L足りないとなると、2回に分けて沸かさなきゃならない……それは面倒かも……。
容量1Lタイプなら、見た目がころんとした形でかわいいプラスチック製のPCL-A100も気になる。
何より、お安い。こちらは【省スチーム】です。しかも、今まで使っていたティファールのものと同じく,お湯の量が見える「窓」がある……夫婦でしょっちゅう「まだお湯残っている?」「あるよ」という会話をしているので、何気に「窓」は重要な要素だったりします。
2日ほど悩みに悩んで決められず、最終的に夫に画像を見せながら聞いてみたら、あっさり「1L沸かせるのがいい」と。まぁ、そうだね~ということで、「容量1L」「窓がある」が決定打で、PCL-A100に決定。
色は、本来なら白が好きなんですが、前のティファールで、白いプラスチックについた落ちない汚れが気になっていたので、汚れが目立たない暗い色に決めました。黒またはグレーだと思っていたら、「スレートブルー」と言うらしい。印象としては、柔らかな濃グレーて感じです。
PCL-A100は【省スチーム】で、PCK-A080の【蒸気レス】とは微妙に違います。【蒸気レス】の方が機能としては上ですが、【省スチーム】も従来品比較で蒸気量を約70%カットできているそうです。
mybestのサイトを参考にしつつ、慎重な性格で年齢も4歳になっている娘の様子から、我が家では省スチームでも大丈夫そうだと判断しました。
ちなみに,容量は1L(PCL-A100)だけでなく,1.2L(PCL-A120)タイプも選べますが,1Lあれば十分だし少しでも軽い方がいいので,1Lのタイプにしました。
実際に使ってみた
そうして、我が家にやってきた「わく子」さん。プラスチック製ですが、サラサラでマットな質感、落ち着いたカラーです。
転倒湯漏れ機能・給湯ロック解除の使用感
さて、実際のところの安全性はいかに。まずは、転倒湯漏れ防止機能について。メーカーのサイトによると、転倒お湯漏れ防止機能とは、具体的に言えば、倒れたときに注ぎ口が上を向く止水構造をさすようです。
くわえて、注ぎ口をロックするボタンがあるため、万が一のときにお湯が漏れにくい、こぼれても最小限に抑えるという話のようです。
試しに横倒してみたら、確かに注ぎ口が上を向きます。
給湯ロックをかけた状態で、無理矢理注ぎ口を下に向けてみました。さすがに、じわじわとは水が出てきますが、もちろんドバッとは出ません。
ロック解除ボタンを押してから注ぐ操作も、慣れてしまえば、そこまでわずらわしさはありません。
ただ盲点は、給湯後にもう一度ボタンを押さないと、ロック状態に戻らないこと。フタにもはっきり書いてあります。
夫がこれを忘れがちで、ロック解除したままお湯が残されているときがちらほら。夫には度々注意を促していくしかないようです。正直、象印のレバー式も試してみたかったところです。
省スチームの実際のところ
【省スチーム】機能ですが、やはり今まで使っていたティファールのような蒸気は全然出ません。目視ではわずかには確認できたので、黒い画用紙を背景に撮影を試みてみましたが……素人には、蒸気が出る最大のタイミングで撮影し、写真のコントラストを強めてやっとこんな感じ。
集中して見ていなければ、蒸気が出ているのに気付かないくらいです。これには、大満足。
また、二重構造で沸とう後も熱くなりにくい設計とのことで、沸騰直後に本体を触っても、熱い!ではなく、あったかいなという感想です。
今までのティファールのケトルとの違い
わずらわしそうだなと心配していたフタ分離式も、慣れてしまえば大丈夫でした。(ただ、夫は面倒くさいと言っています……」
他に、今まで使っていたティファールと比べて感じる違いは
- 沸騰時の音が静か
- 注ぎ口から出るお湯が細い
- 保温性がある
といったところでしょうか。今まで使っていたものがかなり古かったので、最新の電気ケトルの進化には目を見張るものがあります。
何よりも満足なのは、やはり今回こだわった安全性の向上です。
もし、安全性にこだわらず、単にデザインだけで選ぶなら、デロンギとか好きだなぁ……。
また、タイガーと同じように安全性に力を入れている象印のケトルも試してみたいです。このネイビーとか実際はどんな色だろう。
やっぱり大事なのは扱う人間側の意識
最後に、当たり前のことですがとても大事なので、あらためて触れておきます。いくら安全機能がついていても、リスクを回避し切れない瞬間は絶対にあるもの。やはり、使う人間の注意が、一番大切だと思います。大切な家族を守るためにも、扱っている道具には危険があると十分に意識して、気をつけて使っていきたいですね。
以上、安全性を重視した電気ケトル選びについてのご紹介でした。小さいお子さん、ご高齢のご家族がいるなら、ぜひ検討してみてください。