2歳「早く●●して欲しい!」シーンで効く魔法の言葉がけ
働きながら2歳児を育てていて、大変なこと。それは平日の帰宅後に段取り良く、ご飯、お風呂、歯磨き、寝かしつけと進めて、子どもを目標時間までに寝かせること。
遊びたくてしょうがない子どもに、怒らない&癇癪を起こさせないように気を配りつつ、スムーズに次のスケジュールに移れるよう、毎日試行錯誤しています。
そこで、この記事では、私が試して効果のあった「言葉がけ」をご紹介します。
「リフレーミング」で、リミットまでの時間を楽しむ言葉がけ
「リフレーミング」という言葉を聞いたことはありますか?今とは違う枠組みで物事をとらえるというもので、家族療法や短期療法などで使われている技法だそうです。
例えば、コップに半分まで水が入っているのを見て「半分しか入っていない」ととらえるか、「半分も入っている」ととらえるか、というのは有名なリフレーミングの例です。
子どもへの言葉がけに、この要素を取り入れてみました。
今とは違う枠組みで物事をとらえ直す、しかもポジティブにとらえていくというのが、使い方のポイントです。
実例:お風呂に入って欲しい!ときの言葉がけ
さて、我が家で一番手こずっているのが、お風呂に入るタイミング。
いつも今やっている遊びに夢中で、なかなかお風呂に入ってくれません。気持ちを切り替えないまま連れて行くと、ときには大泣きすることも。
我が家のお風呂はお湯が沸くと、それを知らせる音が鳴ります。以前は遊んでいる子どもに「音が鳴ったらお風呂に入るからね」と声をかけていました。
しかし、いざ音が鳴っても「まだ遊んでるの」となかなか聞き入れてくれません。お風呂ならではの水遊びを提案しても、のってくれることもありますが、成功率は4割くらいでしょうか。
ここで先程のリフレーミングの要素を使います。
「音が鳴ったらお風呂に入るからね」を
「音が鳴ったらお風呂に入ろう。音が鳴るまでは、いーっぱい遊ぼうね!何して遊ぶ!?」
とポジティブに言い換え、ややテンション高めに言葉をかけます。
機嫌が悪くなければ、我が子はだいたい「うん!!あのねぇ、これで遊ぼう」など返してくれます。そして、お風呂の音が鳴るまでは親もなるべく全力で一緒に遊びます。すると、強い満足感が得られたからか、音が鳴ったら自分から「あ!お風呂だ」と言ってくれるようになったのです。
リミットをマイナスにとらえるのではなく、リミットまでの時間をポジティブにとらえることで、子どもにスッと受け入れられる提案になったようです。
時計を使って、次の予定を伝えておく
先程のリフレーミングに、最近は時計も取り入れています。
我が家には無印良品の鳩時計があり、長針が12と6を指すタイミングで、ポッポと鳴いて時刻を知らせくれます。
ちょうどあと10分くらいで鳩が鳴く時間になるなら、子どもには「次に鳩が鳴いたら、●●するよ。それまではいっぱい遊ぼう!」と伝えます。
鳩が鳴くまでにまだ30分近くあるときは、たまたま家にあった時計のおもちゃを使って、5分後や10分後の時刻を作って見せて、「鳩時計の長い針が、これと同じところまできたら、●●するよ。それまでは、いっぱい遊ぼう!」と伝えます。
後はゲーム感覚で、1〜2回「あ、今長い針はどう?」「鳩、鳴いたかな!?」と声をかけます。すると子どもは、楽しくなってくるみたいで、しょっちゅう時計を見て、その時刻が来るのを楽しみにする様子をみせます。そして、ポッポと鳴き声が聞こえたり、長針がおもちゃの時計と同じ時刻を示すと、「あ!●●しなくちゃ」と自分から動いてくれます。
この言葉がけを意識的に取り入れるようになってからは、親子ともに笑顔で次の行動に移れることが増えました。
まあ、機嫌が悪いときには、効かないのですが。
思わぬ効果!「今、なんの時間?」
ちなみに今朝、特に何も伝えていなかったのですが、鳩のポッポという鳴き声を聞いた子どもから「あ、何する時間?」と聞かれました。
思わず「朝ご飯の時間!」と返してしまいました。
まだ2歳なので、たまたまかもしれませんし、継続するかはわかりませんが、時間を意識するという習慣が少し根付いたのかもしれません。
色んなことをぐんぐん吸収する子どもの成長に驚くばかりです。
段取りよく、が一番大事ではない。笑顔が一番大事。
いかがでしたか?
ご紹介した方法は、当然、お子さんの性格や性質に、合う、合わないがあるかと思います。もしお子さんにも効きそうだと思われましたら、参考にしてみてください。
最後に、毎日一生懸命子どもをお世話しているみなさん。私もそうですが、子どものことを考えるがゆえに、ついつい子どもを急かしてしまったり、イライラしてしまったりしますよね。私も、余裕がないときには、紹介したような言葉がけができなかったり……。でも、たまにはスケジュール通りいかなくてもいいと思います。
効率的に段取りよく進めることは、親子の笑顔や気持ちより優先すべきことではありません。やはり、一番大事なのは、あなたの笑顔です。あなたの笑顔で、子どもも笑顔になります。
お互いに、なるべく笑顔で、一緒にゆるく頑張りましょう。