子育ての「いつまで?」「いつから?」あれこれ
育児中、これらのフレーズが頭に浮かんだことはありませんか?
〇〇するのは、いつまで?
〇〇できるのは、いつから?
私の場合は次の3つの悩みでよく登場していました。
- 夜泣きするのは、いつまで?
- 体調不良のママを思いやれるのは、いつから?
- 自分で食べてくれるのは、いつから?
今回は、この答えを知りたがっている過去の自分に向けて書いていきます。でもこれは、あくまで我が子のケース。一般的な話ではなく、ある1人の子の記録として参考にしてください。
夜泣きは、いつまで?
赤ちゃんの頃はみんなする夜泣き。それでもやがて、同じ年頃の子の親たちから「朝まで寝てくれるようになって良かったよ〜」なんて話を聞くようになります。でも我が家の場合は、2歳になっても夜泣き継続中でした。
2歳にもなると力も強くなります。手足をバタつかせて泣かれると、抱っこすることも困難で、ひたすらなだめる日々。毎日、深夜や明け方に大声で泣くので、近所の目も気になり……心身ともに疲労困憊しました。呼びかけに無反応というわけではないので、夜驚症とは言えないかもしれませんが、近いものがありました。
スマホには「夜泣き 2歳」「夜泣き いつまで」などの履歴が残る日々。ネット上で「愛情不足なんじゃない?」なんて根拠のない言葉を見て落ち込んだり。
2歳児の夜泣きは、行動範囲が広がり、好奇心や自立心が芽生えるとともに不安やストレスも増えることが要因になるらしい……ということは理解しましたが、困っていたのは、おさめる手立てがないこと。生活リズムを整えたり、寝る前に気持ちを落ち着かせたりと、良いとされることは色々試しましたが、お手上げでした。
先に結論ですが、これをしたらおさまった、というものはありませんでした。
結局は、親が、寝かしつけが終わったら何かしようという考えは捨て、子どもと一緒に早く寝てしまい、夜中や明け方に泣いたら、無理にもう一度寝かそうと考えるのをやめ、一緒に起きて、なるべく穏やかな気持ちで根気よく付き合いました。
ちなみに、気持ちを穏やかにするために私が実践しているのは、神さまになることです。(宗教的な意味はないです!)神さまになって、天から無力な人間を見守るイメージを描くと、泣き暴れてる子さえも愛おしく思えてきます。ある種の現実逃避ですが、苛立ちから離れて落ち着くことができます。どうしてもイライラしてしまうときに、一回試してみてください。
そんな風にやり過ごしているうちに、朝まで寝られる日が2歳半ばから増え、気付けば3歳までに夜泣きはなくなっていました。
- Q:夜泣きするのは、いつまで?
- A:我が子の場合、2歳半ばくらいまでだったけど、子どもによる!いつかはおさまると信じよう!
体調不良のママを思いやれるのは、いつから?
ただでさえ体力、気力がいる育児。親が体調不良のときはキツイですよねぇ。我が子もママっ子で、私が体調を崩したときはいつも修羅場でした。
確か2歳くらいの頃、私が39度の熱を出して寝込んでいたときの話です。その日はパパも祖父母もいたのに、いつも以上に私のそばから離れず……ご飯の時間になったら、寝込んでいる母に馬乗りになってご飯を食べ出す始末。周囲も、癇癪を起こしたら手がつけられないからと躊躇して、見守る状況に。布団の中で思わず「マジかよ……」とつぶやいた記憶が忘れられません。
多分子どもは、大好きなママがいつもと違うことを感じ取って不安になり、いつも以上に執着するのだと思います。でも、こちらも体調が悪くて余裕がないんです。「ママは体調悪いの。今日くらいは分かって!」てなりますよね。
3歳になり、自分より小さい子やお人形に対しては思いやりのある素振りを見せるようになっても、ママの体調不良だけはダメでした。私が「今、ちょっとお腹が痛いの……少しだけ休ませて」などと正攻法で、心に響くように切々に訴えてみても、全然配慮してもらえず。「パパじゃない。ママがやって!」と、いつも以上に私への要求が増すので、こちらもイライラがつのり「今、辛いんだってば!分かってよ!!」と声を荒げてしまうことも。その結果、子どもは大泣きして、修羅場突入です。
ネット上でたまに、幼児が体調不良のママを思いやる言葉や行動をみせて、ママは涙が出るほど感動した……!というエピソードを見かけることがありますよね。そんなエピソードを見かけるたびに私は「本当にそんなことあるの……?うちの子にそんな思いやりはカケラもない……」と心配に拍車がかかりました。
思わず保育園の先生に「うちの子、あまり共感なくて……心配です」と相談してしまうほど。保育園の先生からは、共感力なんて、まだまだ期待するのは早いですよ!とは言われてしまいました。
この言葉は軽く使ってはいけないし、リアルでは夫以外に言ったことはないのですが……あえてブログには本音を書きます。衝撃の馬乗り食事事件以来ずっと、頭の片隅で「うちの子がもし、サイコパスだったらどうしよう……」と本気で心配していたんです。
でもやはり、杞憂だったようです。4歳を過ぎてからは体調不良の母への思いやりがみられるようになりました。
例えば先日、私がワクチン副反応の倦怠感や寒気で布団に横になっていたとき。「ママ、ママ……?」と側に来て、母が寝ている(本当は寝たふり)ことを確認したら、私の手をしばらく握っただけで満足し、置き手紙をしてパパの方へ行ってくれました。
「おかあさんへ わくちんの さむけ なおって いっしょにあそぼうね」と書いてあります
馬乗りされてショックを受け、あらぬ疑いを本気で抱いていた頃の自分に大きな声で教えてあげたい……安心して!ちゃんと思いやりの心は育ったよー!!
- Q:体調不良のママを思いやれるのは、いつから?
- A:我が子の場合、4歳過ぎてからだったけど、子どもによる!じっくり待って!
自分で食べてくれるのは、いつから?
最後は、私よりも周囲(夫と祖母)が特に気にしていたテーマです。
まず前提として、我が子は食事にあまり興味がありません。「いただきます」で家族が食べ始めても、話してばかりでなかなか食べ始めません。何度かうながされて食べ始めても、すぐにおしゃべりに夢中になって、箸が止まります。大人が食べ終わる頃になっても、半分も食べ進んでいないことはざらです。
たいていは、しびれを切らした私がせっせと子どもの口に食べ物を運んでいました。不思議なことに、口に運ばれれば、食べるのです。それを見ていた夫や祖母が「いつまでママに食べさせてもらうの?」「自分で食べないと!」と心配していました。
状況を打破しようと、おおげさにほめたり、お気に入りの箸を買ったり、時間で区切ったり……色々と試してはみましたが、3歳を過ぎてもあまり状況は変わりませんでした。
正直私は、いつまでも食卓が片付かないのは嫌だし、口に運べば野菜も食べてくれるからOK。何より保育園では自分で食べてるらしいし、正直、大人になっても食べさせてもらう人はいない!(特別な事情は除く)と思っていたので、あまり心配しませんでしたし、夫にもそう言い続けました。
また、時どき、育児の先輩である友達にも相談して「うちもそうだよー!よくあること!」という言葉を引き出して、安心したりしていました。
そしてやはり、4歳になる頃にはほとんど自分で食べるようになりました。
え、ほとんどってことは……?と思いますよね。はい、5歳の今でも、まだちょいちょい、母が口に運んでます(笑)あまり食べたがらない食材は、母が口にほおりこんでいます。それで食べるなら、万々歳です。
自分で食べない時代がかなり長かっただけに、我が子の普通の食事風景を見るだけで、毎日「成長したなぁ〜」と感動しています。
- Q:自分で食べてくれるのは、いつから?
- A:我が子の場合、4歳過ぎてから。いつかは自分で食べるさ!
以上、我が家の育児にまつわる「いつまで?」「いつから?」でした。
育児って、その時その時で色々な悩みがありますよね。後から思えばそこまで悩むようなことではなくても、渦中にいると分からなくなってしまうことが多々あります。
そんなときは、周囲の「大丈夫だよ!」という言葉に耳を傾けてみたり、子どものころの自分を振り返って数年後の変化に思いをはせてみるのもいいかもしれません。
もちろん、どうしても気になることは専門機関に相談してみるのも選択肢のひとつです。
子どもを思う親のみなさん、どうか気を病み過ぎることなく、ご自愛くださいね。